レジン<プラスティック>を使用しない方が良い理由|札幌市西区 クラマス歯科|金属アレルギー、メタルフリー治療|歯科医院 歯医者

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レジン<プラスティック>を使用しない方が良い理由

保険治療では一般的に、虫歯を削ったあとの詰め物に「レジン」という素材を使うことがあります。小さな虫歯の詰め物に部分的に使いますが、大きな虫歯を削った後などに被せるのには適していません。

レジンは、いわゆるプラスティック素材です。
プラスティックは水分を吸収しやすく、柔らかいので、短期間で黄色く変色したり、擦り減ったり、割れたりします。プラスティック製のお箸や茶わんを思い浮かべると分かりやすいと思います。

これを「歯」として使うと、食べ物や飲み物(カレーや赤ワイン、コーヒーなど)の色が着きやすく、すり減ってかみ合わせが変わったり、破損したりすることがあります。

リスク

レジンには、柔軟性を維持するために『ビスフェノールA(BPA)』が使用されています。1980年頃はBPA濃度の測定ができませんでしたが、技術の進歩により測定可能となって、その安全性に疑問が持たれるようになってきました。

  • BPAは分解されずに脂肪に蓄積される
  • 尿中BPA濃度の上昇と成人の糖尿病罹患率とに関連が見られる
  • 健康な男女の尿中BPA濃度の上昇と心疾患罹患率に関連がある
  • 尿中BPA濃度の上昇と子供や若者の肥満に強い関連がある

といった報告があります。

レジン

BPAは、内分泌かく乱物質の化学物質で、ごく少量でも健康に害を及ぼす事があります。『ビスフェノールA』は様々なプラスティック製品に使用されていますが、最近のプラスティック問題により、紙製品に置き換わっています。

1970年代には歯の治療(小さなむし歯の詰め物)で盛んに使われていたアマルガム【水銀含有】も、健康に害があると判明してから見かけなくなりました。もしかしたらレジンも、いずれそうなっていくかもしれません。

高温多湿なお口の中は、補綴物(詰め物やかぶせ物など)にとって過酷な環境です。レジン以外にも、安全性の高いものがありますので、できるならレジンは選択しない方が賢明かもしれません。また、使用しても最小限にすべきと思います。

≪参考文献≫
米国医師会雑誌
イングランド・ペニンシュラ医科歯科大学 デビット・メルザー博士グループの研究結果報告
ニューヨーク大学医学部 レオナルド・トラサンド博士グループの発表
https://www.ahajournals.org/action/doSearch?AllField=BPA&publication=circ

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